口述対策③~模試をどう受け止めるか~

今回は模試レビューをしていきます。

筆者が受けたのはLEC、伊藤塾(どちらも大阪会場)。

あくまで参考として、勉強の息抜きにでも覗いてもらえればと。

 

 

1 LEC編

まず受けたのはLEC模試。合格後からまだ1週間経っていない頃ぐらいに受験した。

受験日当日、朝の一枠目だった。

受付で手続きを済ませる。この時に受験料およそ17000円ぐらいを払ったのだが、お金の重みを感じた。1時間で17000円、何と高いのだろう。時給1000円でバイトをする学生にとっては泣きたくなる。こんなに値段を採るのはいかがわしいお店ぐらいだろうと先輩か誰かが言っていたのを思い出した。

早く着いたためか、手続を済ませててから30分ぐらい待たせられる。そうして受付の方を見ていると弁護士の先生っぽい人が来た。「今日は口述の模試で良いんですよね。あんまりこういうことやったことないんですけどよろしくおねがいします」と、受付の人に言っていた。

この時点で思った。あくまで実務家バリバリの人をLECは雇っていて、試験対策に精通した人ではないのだろうかと。

これはあくまで漏れ聞こえた会話から想像したことにすぎないので、真実である確証はない。ただ、講師っぽくないという雰囲気はあった。

実際、受けた模試では出来が何点かは教えてくれなかった。ここが一番物足りないポイントであった。

また、問題自体オーソドックスで、泥船を仕掛けてくることもない。試験対策としては実践向きではないかなという印象を受けた。

逆に良かった点としては、内容面と言うよりは、どう答えれば相手を納得させられるか。そのスキルを叩きこんでくれた。流石は現役の弁護士だとここは思った。

これらの体験を踏まえて、1時間17000円を安いと思うか、高いと思うかはあなた次第という所か。

 

 

2 伊藤塾

お次は伊藤塾。割と本番前ぐらいに受けた。受ける前から過去問をくれたり、実質無料で受けられたりと、サービス面が充実している。

筆者自身伊藤塾の回し者でもなんでもない(これまでにお世話になったのは論文模試ぐらい)が、やはり母数も多く、再現データもそろっていることからすると、受けなきゃ損だと思う。

よく、本番よりタイトに設定しているという声を聞くが、きちんと想定問答集の最後まで実施してくれた。

また、自身の模試の予定時刻より、30分遅れての実施であった。これはスケジュールが遅れてのことであるが、それだけ時間がかかっているということだろう。

こちらの模試は採点もしてくれるし、形式面の指摘もしてくれる。この辺りはLECではなかったことだ。ついでに、副査役もいた(筆者は副査役に背筋が曲がっていることをやたら指摘された)。

内容面だが、泥船を出してきたり、意外と本格的であった。

1つ面白い出来事としては、刑事の主査が圧迫式だったことだ。ドアを開けたら、いきなり椅子にもたれかかった状態で、しかも大柄な男だ。副査も民事に比べてかなり不愛想。このような状況で、私は焦って刑法の部分でかなり躓いた。豆腐メンタルな身としては普通に怖かったし、早く帰りたかった。

問題が終わって講評の時になったら、途端主査役の人がきさくになっていた。「君ちゃんと喋れてなかったよ。普段誰とも喋ってないの?」とニコニコしながら言っていた。誰のせいだと思っているのか(ちなみに本番では圧迫はなかった)。

 

さて最後に模試の点数と本番の点数の相関性についての持論を述べる。

ちなみに模試の結果は両方60点。刑事はもっと低いと思っていたし、民事はもっと高いと思っていた。

そして、刑事ができなかったことから、対策を重点化した。結果、本番では刑事61点、民事60点(多分)。

恐らくだが、伊藤塾の模試の点数は割と正確。少なくともその時点で受けた点数としては。実際に周りでも模試より1~2点上がった人が多かった印象。59点が2つ付いてしまった人はまずいと言っていた先人もいたので、あわせて紹介しておく。

もっとも、模試の段階でも試験官ガチャはあると思うので、よほどひどい試験官だった場合はあまり気にしない方が良いだろう。

LECの方は正直よくわからない。出来不出来をあまり指摘しなかった以上、参考値にしかならない。今年は違うかったのかもしれないが。

 

ちなみに伊藤塾の大阪担当の受付の人メチャクチャ物腰が柔らかくて、セバスチャンみたいだった。枯れ専女子やイケオジ推しの女子なら間違いなくときめいていたことだろう。