77期二回試験出題内容

はじめに

 77期の二回試験が終わりました。毎年先人が出題内容を残しているので、後学のためにも残しておきます。

 

 

試験部屋について

集合修習では机が広くのびのび起案♪

 

当然二回試験でもそうだろうと思っていたのですが

 

大して長くない机に2人掛け!!

スペースがなくてしんどかったです

 

こうした点からも綴り漏れのリスクが高まってしまいます

 

司法試験でも1人1机だったのに、コロナ禍が終わったからでしょうか

 

幸い隣席が変人じゃなくて助かりましたが、席ガチャ要素があるのは覚悟しておきましょう

 

スペース占領系、独り言うるさい系、机をガタガタしてくる系は厄介ですね

 

 

 

 

 

1日目 刑弁

 

想定弁論

 

・総論

 被害者を殴ったけど、先に殴ったのはあっち!!的な事案

 

 「俺はやってない」事案ではなかったです

 

 裁判所様がきっちり争点を整理してくれてたので、迷うことはないでしょう

 

 

 なお、正当防衛について、被害者の暴行がなかったことを立証できていないということを書いていく筋ですが、暴行があったと書いていけないわけではないと思います。

 

 

 被告人が犯人でない=犯人であることを合理的な疑いを超える程度に立証できていない

 

 というのと同じように

 

 

(被害者の)暴行があった=暴行がなかったことを合理的な疑いを超える程度に立証できていない

 

 

 ということになりますから

 

 左が結論、右が理由って感じですかね。

 

 

小問

・黙秘を指示する際の具体的アドバイス、「取調べがキツくて黙秘できません」と言われた時の対処

・乙1(身上経歴)を不同意とする理由

・「不同意、被告人質問を先行されたい」の意味

・なぜ任意開示では足りず、類型証拠開示請求もする必要するか

・情状起案

 

 

 集合で出た問題や、起案の講評で触れた内容ばかりなので親切でした

 

 中には一言書けば十分ってのもありますね

 

 情状起案は、集合では「最も有利な情状を指摘せよ」でしたが、「有利な情状を一つ指摘せよ」に変わったので、当たり判定が広がりました

 

 

 想定弁論で余程ひどい主張(「被告人は実行行為を行っていない」とか)をしないかぎり、ここで救われるでしょう

 

 

その他

退室時刻 14時40分頃(3時間残し)

この段階で同室の退出者は2人ぐらい

 

枚数 20枚(想定弁論15、小問5)

 

なお、他の人の話によると、最後まで残っていたのは10人程度のようです

 

 

 

2日目 検察

 

 検察は教官が出題内容をリークするという噂があります。

 

 現に76期はリーク通りに出た模様です。

 

 今回はネット上で強盗殺人罪が出るみたいな噂が出ていました。

 

 さあ何が出たでしょうか。

 

 

 答え→殺人

 

 惜しい!!

 

 

 ごくごく普通の殺人事件でしたが、ネットの噂のせいで強盗殺人への認定変えが頭の中でよぎりまくりました。

 

 

 事案としては、元ホストのヒモ男を、ヒモ男の内縁の妻と、その妻に貢がされてる男(実行犯)が殺したとの共犯事件です。

 

 ヒモ男なんて殺したところで一銭も出てきません。

 

 教官室側の「リークなんてあてになんねーよ」というメッセージなのかもしれません。

 

 

 共犯事例なので、当然共謀の成否稼いでいくことになります。

 

 事実認定に15枚(A1,A2供述の信用性もここで検討)、当てはめに2枚というかなりアンバランスな記載になりました。

 

 でもまあ集合のパワポもそんな配分だったので致し方ないのでしょう。

 

 

小問は強制採血ですね。

 

 これはできなきゃ司法試験受からないレベルなので全員できているでしょう。

 

 割と受験時代の記憶が残っていたのか、六法を見るまでもなく条文操作できました。

 

 

 なお余談ですが、普段から起案の際には証拠ごとに付箋を貼って整理していたのですが、答案提出の際に問題用紙の付箋をすべて外すよう指示されました。

 

 貼りまくると後で面倒なことになるようです。

 

 

 

 

その他

 

退室時刻 16時20分頃(約1時間30分残し)

退出時点で他に出て行った人なし

 

枚数 45枚(公訴事実1、犯人性20、犯罪の成否20、情状2、小問2)

 

共犯事例の場合、犯人性と犯罪の成否で50:50というのがセオリーのようなので、良い感じにマネジメントできたのではないでしょうか。

 

犯人性の論述を気持ち少なめにする意識でいました。

 

 

 

 

3日目 民裁

 

 はい、ネット上でみなさんが阿鼻叫喚だったこの科目

 

 とはいえ主張整理は特段の難しさはなかったです

 

 訴訟物は請負

 

 マイナーだなと思いますが、類型別にしっかりあるので、これを読んでいれば主張整理で事故ることはないでしょう。

 

 敷金やら求償権やら出していた分野別の方がよっぽどマイナーです。

 

 今後も二回試験ではマイナーなものは出ないのではないでしょうか。

 

 ネットを見ていると、先行自白や合体抗弁で迷ったという意見も見られました。

 

 A班では集合で似た問題が出たのですが、B班では出ていないのかもしれません。

 

 ただ、先行自白はおそらくA班B班で共通の民事模擬裁の主張整理で出ており、合体抗弁は導入で出ているので、これらを復習しておけばという感じなのですかね。

 

 

 余談ですが、請負の請求って報酬でしたよね?訴訟記録にも請負代金と書いていたので迷いました。

 

 事案的にも請負+売買複合型な感もありましたが、学部時代に聞いただけでよく覚えていなかったのと、下手に突っ込むのも面倒なので、報酬で突き抜けました。

 

 間違っていても大した傷にはならなにでしょう。

 

 

 事実認定は難しい部類に入ると思います。

 

 争点は代理権授与行為

 

 認定対象はきちんと指定あり=主張整理と連動せず

 

 認定の型が3か4かで争いありですが、多分どっちでも大丈夫でしょう(どっちを選んでもマイノリティにはならないため)

 

 個人的には悩む時間が勿体ないのと、書きやすそうという戦略的理由ですぱっと4型にしました

 

 一応理由として、代理権授与契約に関係していない人間の供述が果たして直接証拠なのかという問題意識はありました(ただあっているのかはよく分かりません)

 

 この辺で既に悩みどころがあるのですが、ここから更に認定しやすい書証がないというのが本当にしんどいポイントです

 

 

 立証責任をゴリ押しして原告敗訴というのはあり得る筋ではあるのでしょうが、教官の口ぶり的に民事の事実認定では立証責任を前面に出しすぎるのは良くなさそうです

 

 結局、今日術の争いのない部分から何とか間接事実を捻っていくという方法で何とかしました

 

 

 

その他

 

退室時刻 16時20分頃(約1時間30分残し)

退出時点で他に出て行った人なし

 

枚数 25枚(主張整理10、事実認定15)

 

 

 

4日目 民弁

 

 近年の傾向通り最終準備書面でした

 

 本訴が所有権に基づく妨害排除請求権としての移転登記請求権

 反訴が使用貸借契約終了に基づく目的物返還請求権としての土地明渡請求権

 

 本訴原告の立場から最終準備書面を書く問題ですが、反訴にも触れる必要があります

 

 民弁は作文なので特筆すべき点はないです

 

 こんな言い分通らんだろというものでも虚無になりながら書き写すだけです

 

 

 登場人物が歴史上の人物かつ同族の人物ばかりというのはややこしいです(たとえば、頼朝、頼家、頼時、頼信的な感じ)。是非やめていただきたい。

 

 一族のトラブル系の問題ですので、家系図を書いておくとわかりやすいでしょう

 

 小問は、穴埋め(証拠収集、執行保全)、和解条項作成、弁護士倫理で、いつも通りのフルコースということですね。

 

 

退室時刻 15時45分頃(約2時間残し)

退出時点で同部屋で他に出て行った人なし

 

枚数 35枚(主張整理26、事実認定9)

 

 

 

 

5日目 刑裁

 

 ひったくりの共犯事件

 

 

 ひったくりに使用した犯行車両に被告人が乗っていたか、乗っていたとして意思連絡があったかのという論点

 

 

 集合でも共犯は出ていたので、手も足も出ないということはないでしょう

 

 

 はい、それで合格です(現に3年連続不合格者なし)

 

 

 一見してお前やってるだろという感じの事例でした

 

 

 ただ、意思連絡の時点について、かなり広い範囲でとっている分、よく考えないと反対仮説が成り立ってしまいます

 

 

 なので、高得点をとろうと思うと、緻密に検討していく必要があると思います

 

 今までは刑裁では書証はあまり使わなかった(使える書証が少なかった)のですが、今回はフルに使い切りました

 

 

 小問も、分野別、集合に比べたら明らかにスタンダードなものが出ました(伝聞証拠該当性)

 

 

 刑裁の小問は対策しづらいので、これはありがたかったです

 

 

 

退室時刻 15時20分頃(約2時間30分残し)

退出時点で同部屋で他に出て行った人は1人

 

枚数 21枚(本問19、小問2)

 

枚数指定が16枚程度とやけにピッタリ指定してきますが、まあこれぐらいのおーば0は許してもらえるでしょう(刑弁ではやめましょう)

 

 

 

 

以上、取り急ぎ出題内容でした

 

 

 

 

 

 

 

修習起案の攻略法~検察編~

0 ごあいさつ

 

お久しぶりです。

 

A班は集合修習が終わり、選択型修習が始まりました。

 

ホームグラウンドでは、修習生に色々配慮してもらい、とても過ごしやすいです。

 

その分、こちらも先生方には最大限の礼儀を尽くしますけどね。

 

そう考えると和光修習は本当に息苦しかったですね。

 

和光市周辺が晴れていても、司研エリア内だけどんより曇っているようなあの感覚。

 

ひとまずB班の方々が無事終えられるよう祈っております。

 

 

 

というわけで前回の民事系に引き続き、検察起案の分析を進めていきます。

 

B班はそろそろ検察起案がはじまるころでしょうか。

 

この科目、基本的には終局処分の考え方読めば何とかなるんですけどね。

 

とりあえず、A班の出題傾向や講評で聞いたエッセンスについて残しておきましょうか。

 

 

1 A班の出題傾向

0 分野別一斉起案を踏まえて

  実務修習ではしきりに財産犯が出題。また、単独犯オンリーで、認定変えはなし。

 

  この傾向を踏まえ、まだ修習生が書いたことのない共犯、認定変えがでるのではないかと考えていた。罪名に関しては、出しやすい財産犯を引き続きマーク。

 

   結果としてこの予想は的中。

 

Ⅰ 1回目の起案

  

 住侵、強盗、そして共犯

 

 共犯を書いたことのない修習生はこう思うこともあるのではないだろうか。

 

 「え、犯人が複数ってことは犯人性も複数検討!?そんで犯罪の成否もたっぷり書かないといけないし、間に合わないんじゃないの?」

 

と。

 

 筆者も同様に思っていたが、起案要領を見ると、共犯者のうちの1人の犯人性に限定されていた。なので、ちゃんと起案要領を読もう!ここをミスると、落ちちゃうかも。

 

 

 犯人性の検討はいつもどおり。そんなに難しくなかった。

 

 問題は共犯の論述ということになる。終局処分を読めばある程度分かるが、共犯の部分はかなり端折られているのでフル起案となると苦戦するかも。

 

 

 犯罪の成否の書き方としては

 

1 構成要件(客観面)

 (略)←お前も端折ってんじゃねーか

 

2 共謀 (架空の事例、集合起案とも内容は異なる←守秘義務抵触回避措置)

(1)事実認定(考慮要素に沿ってまとめるとわかりやすい、意思連絡、正犯意思の事情まとめて挙げておく)

   

  ア 意思連絡の過程

   (あ) A1がA2と打ち合わせをしたこと

 

   (い) A1とA2のメール内容について

  

   (う) A1がA2の指示に沿って犯行の準備行為をしたこと

  

   (え) ・・・ (以降項目ごとにまとめて事情を拾っていく)

 

   

  イ 実行行為時の状況

   (あ) 実行行為時のA1・A2の役割について

 

   (い) ・・・

 

  ウ 犯行後の状況

   (あ) A1が犯行現場より逃走後、A2と●●喫茶店で落ち合っていたこと

   

   (い) ・・・

 

    

  エ A1供述の信用性

   

  オ A2供述の信用性

    

   ↑

  この段階で供述の信用性を検討。基本共謀の当てはめに使う事情は共犯者供述から  

 拾うことが多い。A1かA2どっちかは否認していることが多いと考えられる(主に  

 首謀者)。その弾劾もきちんとする。

 

 

(2) 法的評価

 ア 意思連絡について

 (あ)定義(なくても良いかも。講評スライドでは確かなかった。)

 

 (い)当てはめ

 

 イ 正犯意思について

 (あ)定義  

 

 (い)当てはめ ←各人分けて

  ①A1について

 

  ②A2ついて

 

 ウ 共謀に基づく実行行為 ←忘れずに一応触れておこう

 

 

 講評を聞いていた限り、共謀があ~うの要件であることの説明は不要なのかな?

 司法試験の論証程度の説明はあっても良い気はするが。

 

 

 

 そんな感じで終わり。情状の書き方は終局処分のまんま。

 

 なお、A班の起案は、共謀の型が十分でなかったため、ここが雑でもA評価は普通に来る状況だった。ただし、B班段階ではA班の情報も流れているだろうからハードル上がってるかも。

 

(おまけ)

 講評の際、共謀の事実認定の段階での考慮要素の枠組みとして以下のものが呈示された(勿論事案によって柔軟に対応する必要あり)

 

・意思連絡の経過、態様、積極性

・実行行為の分担の有無、実行行為以外の加担

・犯行後の行動(報酬分配等)

↑これらが最重要

・各関係者の主従関係

・動機

 

 

Ⅱ 2回目起案

 窃盗→業務上横領への認定変え。

 

 一般的には送致事実通りに行くのが安パイで、変える勇気が湧かないという問題が多いが、今回はむしろ変えない勇気が湧かないといった問題。こんぐらい誘導があればまあ変えるよねといった感じであり、2回試験で認定変え出すならこれぐらいの誘導は欲しい。

 

 

  ちなみに、講評を聞く限り、出来はかなり悪かったらしい。以下、教官から苦言の 

 あったポイントを。

 

  ① 犯人性の検討対象事実で認定しすぎ

   公訴事実をほぼ書き写し(法的評価を消すだけの答案)が多発と苦言。 

 

   この段階ではA供述とか使えないからね。

 

② 間接事実の書き方がおかしい。

   

  犯人がVを殺害、Aが血痕を消すといった行為をした事案があるとする。

 

  この時に

  →犯人がVを殺害し、その血痕を消したところ、Aがかかる行為を行っていた。

 

  と構成する感じ。

  

  こんなミスすんのかいなとも思うが、無意識のうちにやってしまうのかもしれな

 い。 

 

 

 ③ 犯行の機会があったことを間接事実に挙げない

 

 外部と遮断された場所で、アリバイないのが犯人だけというのは強い間接事実。

なぜか挙げない人が多発した模様。

 

 ④ 業務上横領罪の構成要件をきちんと挙げられない

 

 なんかこれさえきちんとできてたらA評価といったニュアンスまで感じた。

 

 ちゃんと基本刑法読んどきましょ。

 

 

⑤ 犯罪の成否段階でのA供述の取り扱い

 

 自白事案なのに、やたら間接事実に頼りまくろうとする。

 

 この段階ではA供述は使えるよ。

 

 検察起案なら自白の信用性はあっさり認めても良いはずなので、ゴリゴリ間接事実を検討する必要はなく、書きまくっても点数は伸びない。

 

 

 

2 小問

 教官から個別講評をされるが、一度も小問の記述にコメントがあったことはない。

 

 また、講評の講義でもほぼほぼ触れられない。

 

 取り扱いどうなってるんだろうね。

 

 おそらく配点は極小だが、ここをとれていたら2回試験に落ちない点数にはなるってことかな。つまり、落ちなければさえ耐えるB志望の人には旨味あり。

 

 出題は検察演習問題からだと考えられる。

 

 

 A班の集合起案は1回目が【基本問題2】(3)、A班集合2回目で【基本問題2】(2)の論点が出題された。

 

 司法試験の刑訴法の知識があれば問題なし(とはいえ、業横の構成要件も怪しいのならここも怪しいのかもしれない)。

 

 

 以上です。

 刑弁、刑裁はちょっとに間に合わなそうです。ゴメンナサイ。

 刑弁は初日の授業で配られた解答例通りに書けばOK。刑裁は小問が結構難しいので気を付けて!というメッセージをとりあえず残しておきます。

修習起案の攻略法~民事科目編~

0 ご挨拶

 みなさん明けましておめでとうございます。

 2024年も終わりましたね。

 開幕から低空飛行で進んでいた修習でしたが、いつの間にか周りの方がどんどんモチベが下がっており、知らぬ間に相対的に高空飛行になっている気がします。

 本当に何もなかった反面、悩むこともなくごくごく普通の修習って感じですね。

 

 

 まあそんな挨拶は置いておいて、お年玉企画ということで起案の記事を書こうかなと思いました。

 

 年内の起案に関しては、民弁以外すべてAで順調に進んでおります(民弁の評価が低くなる理由は明確にあるので後述)。

 とはいえ、A評価といっても、裁判科目を中心に3段階であり、個人的に下位Aの答案は(自分のものを見てても)かなりひどい出来なので、そこは悪しからず。

 ちなみに、A班集合起案で何が出たかも書きますので、B班でも誰か出題内容を書いてくれる人がいると良いですね(A班、B班共通で出題されたものが2回試験で出やすいらしい。信憑性は不明ですが。)。

 

1 民裁

(総論)

 要件事実(説明問や撤回問含む)+事実認定。あとは小問(条文さえ指摘できればOKな感じのもの)。

 配点割合に関してだが、4対6ぐらいだろうか(もしかしたら5対5かも)。

 なお、分野別修習では要件事実でやらかしまくったが、事実認定はそこそこ書けてA評価。

 当初事実認定の配点が大きいのかなとも思ったが、相対的にみんなできてなくて浮いた感じもしてきた。教官の解説の熱量的に要件事実の配点が低いとは思えない。

 

(各論)

・要件事実

 個人的な印象としては、完答は難しい。割にマニアックな要件事実も出る。訴訟物段階でも、設問によって略して良い部分の範囲が異なり、正確に書けない人も多いと思う(たとえば、「〇年〇月日締結の売買契約に基づく代金支払請求権」などと締結日を書かないといけないこともある。この辺は予備校で実務基礎を完成させていた予備試験勢は注意)。

 

 ただし、マニアックと言っても、類型別を超えることはあるが、大島本(2024年に刊行された要件事実特価の緑の本)を超えた要件事実はなかった気もする。ちゃんと隅から隅まで読めば知らなかったという理由で躓くことはないと思われる(ただし、司研とやや書き方が違うところはある。ただし、そこの差で大きく減点もないだろうし、大島本を軸に据えるのもアリ)。

 

・事実認定

 ジレカンさえ読めばなんとかなるよねという感じ。

 多くの修習生はストーリー作りに困るだろうが、教官室通りのストーリーを作れなくても、そこで検討されている間接事実を何らかの枠組みで拾えてさえいれば普通に耐える(ただし、安直に事前、締結時、事後みたいな感じにすると印象悪いかもしれない)。あとは、ストーリーの中で何となく自分の立場側でない間接事実について1つは拾っておくのが吉。

 

 民裁に関しては、それなりに記録の量はあるものの、正直尋問部分は重要でないと思われる。だって、動かしがたい事実から出発しないといけないからね。教官が、「3型の論述において、供述の信用性を(刑裁)ゴリゴリ書いた答案は低い評価にとどまった」的な講評をしていたこともその裏付け。時間足りないよって人は読む比重を変えてみてはいかが。

 

 なお、民裁に関しては、事実認定において正解筋があるのかもしれない。なぜなら、解説スライドで結論まで書いてあるから。教官の口ぶりからは正解筋の存在があるとはいった風には感じられないが、どうだろうか。

 今までの起案でスライドで示された筋と違う方向で論述したことがないため、逆の筋をとるとどういった評価になるか不明。ただ、刑裁の話にはなるが、教官がこれは無理筋といった筋で書いたもののA評価だったため、一応の理屈をつけていれば耐えるのではないだろうか。

 

(78期以降向け)

 基本的に勉強することもないけど、どうしてもするならさっき挙げた大島本。

 教官は丸暗記するなというが、大島本全部丸暗記できるならしてしまっても良いと思う。もちろん、大島本を参考に、条文だけから要件事実を挙げる訓練をすることができるならした方が良いが。

 よくオススメされる類型別だが、個人的にはどうかなーっていう印象。網羅性は新問研以上ではあるが、不十分な気もする。あと、実務修習地の裁判官も「行間を読めば非常に味わい深い1冊」とは言っていたが、じゃあちゃんと書いてくれよという感じ。初心者向けではないということなのでは。

 事実認定に関しては、下手に触れない方が良いです。白表紙(ジレカン)が届くのをもう少し待ちましょう。

 

(77期向け)

・集合1回目

要件事実

→買主が売買契約に基づき所有権移転登記請求

 売主が売買契約に基づき代金支払請求

 

 両者間で主張している代金が違うため、別々の売買契約であることを意識して訴訟物を記載する必要あり。

 

その他抗弁や再抗弁で

 商事消滅時効

 時効援用権の喪失

が出た。

 

 要件事実としてはそこまで難しくはないが、起案要領や記録をよく読まない(本訴請求と反訴請求のどちらの要件事実について論述するかの指示、期日間である法律構成について撤回した旨の記載を見逃す)といったやらかしが多かった模様。反訴と本訴の請求が出てきて複雑になったことが要因か。

 

事実認定

4型

まあそれ以上の情報はあっても、記録見てなければしょうがないだろうから割愛。

 

 

・集合2回目 

要件事実

 

 売買代金支払請求権やら債務不履行に基づく損害賠償請求やら

 ただ契約が複数あったり、寄託→売買といったスキームがあったりと複雑め。

 そこに、商事代理が混じったり。

 抗弁で代理権濫用が出てくるため、法人代表者の主観を問題にする必要あり。よって、本則型で書かないといけない点がポイント。

 集合修習通じて本則型、簡略型の使い分けは強調されていたので、ホットトピックなのかも。

 

 代理権濫用が出たので、再抗弁では過失も出てくる。評価根拠事実に関しては、ミニマムではなく、拾いまくる必要があるため、そこの対応の差を意識。事実を指摘するだけで良いのに、評価まで混じっている答案が多かった模様。拾いまくるということを意識しすぎて、準備書面に書いてある評価まで拾ってしまったか。

 

 その他、独立小問で所有権に基づく動産引渡請求(附帯請求で不法行為(代償請求))

 抗弁で所有権喪失(売買、即時取得)、留置権が出題されている。

 留置権の主張が認められた場合の判決主文を書かされるという問題も出た。

 

(その他)

 教官が「なんでブロックダイアグラム書いてくれないのー」って恨み節を連発していました。なので、書いてあげましょうね。

 

2 民弁

(総論)

 大嫌いな科目。発想が気に食わない。

 依頼者の言い分は証拠の裏付けなくても信用しろと言われる点が理解できない。

 なんというか、ただ言い分をうまく項目立てて並べるだけの感じがする。非常につまらない。

 筆者は、動かしがたい事実以外は絶対に認定しないというスタンスなので、評価がAじゃなくてもさもありなんという形(とはいえそれでも上位3分の1ぐらいなので、きちんと教官の言うことを聞いているであろう他の修習生もなぜかあまり伸びていない)。

 

 

 また、やたら表現にも厳しい。「認められる」「推認させる」は裁判所っぽくNGとのこと。「~であることは明らかである」「~であることは間違いない」等としないといけないらしい(その表現も少ならからず評価に影響している模様)。なんだそりゃ。

 

 民弁教官が民裁教官の授業を見学していて、後日「ミニマム主義なあのスタンスには共鳴できない」的な感じでディスっていたが、民裁教官が民弁教官の授業を見学していたらそれはそれで共鳴できないだろう。

 

(各論) 

 とはいえ、多くの受験生は自分の主義を貫いてまで評価を下げたくないだろうと思うので、ここからは攻略法について記していく。

 民弁科目は、俗にいう「ちゃりんちゃりん形式」で、とにかく自分側に有利な事情を拾いまくる(推認力低くても、証拠の裏付けなくても)。ただ事実を適当に並べるのではなく、項目立てをなるべく多くすると教官としてはご満悦のよう。だらだらと起案してしまう人、うまく整理できない人は訓練が必要。

 

 民裁と異なり、依頼者の言い分から自分で法律構成をできる力が必要。ここで苦戦する人は少なからずいるだろう。実際に不動産の即時取得というような素敵な構成を思いついてしまう事件が起きたのもこの科目。

 

 実際に、どう構成すればいいんだ?と悩ませる問題は出る。その場合、おそらく正解筋は1つではない(か正解筋は一応あっても、他の構成でも普通に採点されている)。とにかく、一応でも成り立ちさえする理屈がつけばそれでOK。絶対にやってはいけないのは、主張自体失当レベルの主張をすること(さっきの不動産の即時取得とか)。ちゃんと条文を見て構成して行ったらそのレベルの違和感には気づけるだろうから、まあ大丈夫でしょう。

 

 あとは小問。執行保全、証拠収集、弁護士倫理、和解条項から出る。どうやら、導入レジュメの範囲は超えないようなので、過度な対策は不要か(巷では集合のA班B班共通で出た問題が出るとか)。

 2回試験落ちレベルは、法律構成ミス+小問も大量にミスだと思われる。とりあえず、小問さえ合ってれば耐えなので、ここだけは押さえておこう。

 

 なお、民弁だけ集合起案が3回ある。ただし、1回目は評価がつかなかった。

 

 

(78期以降向け)

 民弁においても要件事実は民事裁判の共通言語なので、押さえておく必要がある。そのため、余力があれば大島本をやっておくと良いかも。

 小問に関しては、結局導入のレジュメぐらいの範囲しか出ないため、わざわざ今からやる必要はない。むしろ、保全執行など一から闇雲にやるのは大変なので、今は遊びましょう。

 

(77期向け)

集合起案1回目(訴状起案)

→依頼者の言い分から法律構成を考える問題。

 錯誤取消?詐欺取消?契約不適合解除?と意見が割れた模様。クラスによって多数派が違うらしい。なので、さっきも言ったようにおよそあり得ない構成をしなければ耐えということになる。

 個人的にはそいつ訴えてもしょうがないだろという感じの問題だったため、どれをとっても構成しづらく、構成をあれこれ悩んでもらう趣旨だったのかもしれない。

 

小問

証拠収集の穴埋め

 

 

集合起案2回目(答弁書起案)

 

 答弁書起案と予告されていたが、結局準備書面も書かされる。

 事案については、記録ないと意味ないだろうということで割愛。

 認否を丁寧にしろとしきりに教官が言っていた。そこは素直に従おう。

 

小問

証拠収集の穴埋め

和解条項の穴埋め

 

 

集合起案3回目(最終準備書面

 これに関しても、記録ないと意味ないだろうということで特に書くことはなし。名板貸責任が出たのは意外だった。過去問を見ていると、会社法14条とかも出ているので、意外と会社法や商法のマニアックな条文も好きなのかもしれない。とはいえ、細かい要件事実までは聞かれていないので、現場対応は難しくない。

 

小問

証拠収集の穴埋め

執行保全の穴埋め

弁護士倫理

 

(小問対策)

これらの傾向からわかるように、やたら証拠収集の問題が出ている。

つまり、ここの対策がマストとなるだろう。

集合起案でよく出たワードとしては

・職務上請求(住民基本台帳法、戸籍法まで答えさせられる)

弁護士会照会(その根拠条文も)

・登記の取得先(法務局)

・民訴法の書証あたりの条文(文書提出命令とか送付嘱託とか)

・戸籍、除籍の違い。住民票、除票(消除された住民票)の違い。

 

この辺はB班の集合起案でも出るかも。  

 

 

3 終わりに

 こうやってまとめ記事を書いていると、こちらの復習にもなって勉強になりました。

 後半は刑事系3科目ですね、とはいっても刑裁、刑弁は似ているところも結構あるので、実質2科目かもしれません。

 忙しさ的に次回は選択型修習になるかもですが、またということで、

 

 

 

 

 

 

 

 

司法修習攻略記① 合格発表後~導入修習(総論)

 

今回のトピック

0 はじめに

1 司法試験合格後から修習の流れ

2 おまけ~修習中にあったおもしろエピソード(伝聞含む)~

 

 

 

 

0 はじめに

 

 本記事は現在修習中の名もなき77期が修習のあれこれを書く記事となります。

 

 ネットで検索しても77期のブログ記事があんまり見つからず、ブログでの情報収集といった文化も廃れつつあるのかもしれません。

 

 それと修習中に何度も何度も何度も何度も(強調)「ネットに書くな(書いたら非違行為な)」ということを言われ続けて記事やツイートを書きづらくなっているのかもしれません。

 

 まだ修習に行っていない方も修習に行けば嫌というほど聞くことになるでしょう。

 

 しかし、修習で見聞きした具体的な事件にさえ触れなければ耐えるのではないでしょうか。筆者はポケットセキュポ(※修習生が守るべきセキュリティ事項)をきちんと見直し、ルールに触れない範囲で色々書いていこうと思ったのです。

 

 やはり77期の修習という記録は残しておきたいのです。

 

 

1 司法試験合格後から修習の流れ

Ⅰ 司法試験合格発表~

 とりあえず願書やら必要事項を記入して提出しましょう。年内のタスクはほぼこれでOKです。

 

 かつて(76期ぐらいまで?)は色々と郵送で出す物ものが多かったのですが、77期ではオンライン提出で済むものが多くなっています。

 成績表とか原本がいるものぐらいだった気がします。

 

 オンライン提出に関してですが、その前にマイクロソフトのメールアドレスを作る必要があります。メールアドレス名は任意でOKです。具体的な作り方は忘れましたが、特に登録でトラブルはなかったので、最高裁のHPにある手引きみたいなのを読めばたぶん大丈夫でしょう。

 

 オンラインでの手続は修習地の希望、入寮の申し込み、身上経過の入力といったものです。修習地決めに関してはまた別の機会にでも。

 

 身上経過に関しては、学歴やら住所やらに加え、自己の気質といったものの入力が求められます。大体の人が思うでしょう、「何をどれぐらい書けばいいんだ?」と。

 

 周りの修習生は就活のESぐらい結構丁寧に書いていたと思います。と言うのもここで書いた内容は教官や実務修習地の関係者等々いろんな人に見られるからです。

 

 しかし私は、正確や趣味を箇条書きで挙げるだけにとどめました。

 内容は違いますが、例えばこんな感じですね。

  (例) 性格は温厚

      野球部出身

      焼肉好き(好きな食べ物は書いておくとその店に連れて行ってもらいや    

           すくなる)

 

 箇条書きだったので分量にするとかなり少なかったですが、それでとやかく言われたことはありません。その分誰かに記載内容を言及されたこともありません。面倒くさい人は箇条書きでさらっと書く感じで良いのではないでしょうか。

 

 なお、ここでの記載内容は弁護修習の配属先にも影響しかねないので分量よりも内容には気を付けた方が良いかもしれません。なので飾らずありのままを書いた方が指導担当とマッチしやすは上がります。そこまで社交性を好まない人が見栄を張って協調性がある等と書くと社交性高めの事務所に配属され、飲み会地獄なーんてことにもなるかもしれません(そういうのが好きな人にとっては良いかもしれませんね)。また、変に良い評価を得ようと「学生時代ボランティア活動に熱心に取り組んだ」等とES的な書き方をするのはおススメしません。社会活動熱心な左翼系事務所に配属されるリスク(特に大規模修習地)もその分上がっちゃいますからね(笑)。そんな事務所に配属されると地獄なんじゃないかなーと個人的には思ったり。

 

Ⅱ 提出後~修習開始まで

 所定の手続終了後、特に問題がなければ内定通知が郵送で来ます。大きめの封筒にたった1枚のペラ紙がですよ。司法修習の採用が決定した旨が記載されているだけです。修習生にとって一番の関心事はそんなことではなく修習地なのです。その後1か月後にはまた修習地決定の紙が届きます。完全に二度手間ですね。修習が始まると紙の無駄遣いをするなとか節電しろとかいっぱい言われますが、まずは手本を見せてもらいたいものです。

 なお、一部の人は内定通知が届かず、面談のうえ内定がなされるようです。こうなってしまうと、事前課題の発送とかが周りに比べ遅れてしまい不利な面があると思います。どういった対象が面談となるかは残念ながらわかりません。補導歴があった修習生は特に問題なく採用されているので、それぐらいでは採用留保とはならないようです。留保となった人も基本は採用されるので、先に事前課題ぐらいは送ってくれても良いんじゃないかなと思うところではあります。

 

 その後、修習開始1か月ぐらいになるとみんな大好き白表紙と事前課題が送付されてきます。白表紙と事前課題の対処法は記事にすると長くなると思うのでまた各論ででも。その他、寮費の振込み(2万円ぐらい)や交通費の申請など諸々の手続きはありますが、特に複雑ではないでしょう。自宅から和光に行くまでのお金は出ますし、和光からの距離に応じて引っ越し費用的なものも出ます(関西だと10万8000円だったかな)。これは例の13万5000円とは別なのでお財布に優しいですね(良い所はちゃんと褒めていくスタイル)。

 

Ⅲ 導入修習                                  

 はい、3月にもなると楽しい楽しい(棒読み)修習の始まりです!

 人によって抱いている想いはバラバラでしょうが、77期の動きを見ても病んでしまった人も少なくないように見えたので注意が必要です。筆者も司研の敷地内が乾燥しすぎたという意味では病みました。

 ひとまず、導入修習の流れを書いて、その上で分析を加えていこうかと思います。

 

① 旅立ち

 導入修習開始1日前に和光へ出発!

 

 ↑嫌というほど見ることになるこの景色

  

 基本的には各自の住居地から池袋まで行って、そこから和光市駅まで東武東上線や地下鉄で向かうことになります(20分)。和光市駅からいずみ寮へは歩きで20~25分。バスだと樹林公園駅(研修所前で降りないよう注意)まで10分ぐらいですかね。ただし、導入修習では大多数の修習生が同日に入寮しますのでバスは混む可能性があります。

 なお、入寮時刻は各自割り当てられますが、正直そこまで厳格でないです。最終の16時までに着けばOKかと。別時刻に割り当てられた人は事前に16時に行く旨伝えておくと丁寧ですが、しなくても耐えではあるでしょう。筆者は16時ギリギリめがけて行ったところ、バスも特に混んでいなくて快適でした。

 歩きの場合、ひたすら和光市駅を南に下ることになります。団地群を過ぎたところに樹林公園が見えてきます。公園に入って左斜めに突っ切るといずみ寮に着きます。

 

 なお、余談ですが、和光市は冴えカノ(アニメ)の舞台ともなっていますので、好きな人は歩いて巡りながら行っても良いかもしれませんね(ほぼ駅前で完結しますが…)。

 

 

② 苦しみだらけの寮生活

※大多数の人はいずみ寮に収監されるので、以下ではいずみ寮を念頭に置いています。

 

 さてここからが寮生活なわけですが、環境はお世辞にも良いとは言えないです。広さは狭めのビジホぐらいですかね。数日滞在ならなんとかはなりますが、3週間ぐらい滞在するわけなので荷物も多くなり、生活スペースもその分なくなります。段ボールに沢山積まれた白表紙が所狭しと鎮座していらっしゃる姿を見ると悲しくなります。ちなみに修習初日には追加の白表紙が投入されますのでうまいこと棚に収納しないと散らかってしょうがないので注意! 

 

 そして後でも言及しますが、乾燥がひどいです!!この空気が筆者をブルーにさせた大戦犯ですが、3日目には肌がボロボロになりました。ハンドクリーム類を塗ってこれなのがおそろしい。加湿器も小さめのやつでは無力に等しかったのです。これを踏まえ、次回集合修習の際にはダイニチの加湿器を持っていこうと思いました。

 

 よく言われる壁の薄さですが、隣の部屋の物音はよく聞こえます。幸い筆者の隣の部屋は静かな人だったので助かりましたが、ガチャすぎて嫌ですね。話し声も普通目ぐらいならそこまで通ることはないですが、飲み会レベルだと半径2~3部屋分ぐらいは聞こえます。大きなくしゃみなら端から端まで聞こえちゃいます。なお、隣の部屋は静かった分、斜め右の部屋のやつらが頻繁に飲み回を開いていたのでマジでうるさかったです(さっさと罷免になりやがれ)。耳栓つけて寝ればまあ耐えではあったので、耳栓は必須でしょう。

 

 ガチャにあまりにも外れた場合、和光市駅前のスーパーホテルに滞在するのも手です。1泊7000円ぐらいかかるのがキズですが、特にうるさくてしかない日ぐらいは気分転換に避難してみるのもありかも。朝食もつくところがありがたい。

 

 気になるお勉強環境ですが、これまたヒドイです。3月だとまだ寒い日があるのですが、各部屋の床がコンクリートなので一層冷たくなります。そうすると、暖房君の出番ということになりますが、これは結構強力に効きます(その分しっかり乾燥もしますが…)。しかし、丁度勉強机がある場所だけ暖房が当たらない仕組みとなっております。寒くて勉強なんかしている場合ではないですね。冬に集合修習を控えた筆者は今から震えてます。

 

 ちなみに、「おらこんな寮嫌だ」と言いたくなるほど備品はないです。細かな日用品まで自宅から持ち込むのも大変なので、駅前に買い出しに行くことにはなるかと思います。その辺の事情は書くとしたらまた各論ですかね。78期の導入修習が近づいてきたらまた。

 Wi-Fiについて、いずみ寮は電波が入りにくいということはよく書かれていることですが、司研の側から契約業者は斡旋されますので、それと契約すれば特に問題はありません。価格は月3000円ぐらいだったと記憶しています。

 

 

③ 修習スタート

 導入修習は基本講義です。1クラス70人ぐらいのクラスに所属することになります。クラスに関しては修習地単位で構成されますが、小中規模の修習地だと他の修習地と混ざることになります。講義内容に関しては、聞いていれば理解できないといったものはなかったです。勉強内容に関しては関心がある人は多いでしょうし、また別の機会にでも。

 まず服装ですが、70人いたら65人ぐらいスーツです。研修所はスーツで来なさい等とアナウンスしないのになぜこんなにもスーツが大量発生するのでしょう。周りと合わせようという感じなのですかね。しかし、筆者は残りの5人の方でした。あまり私服でOKみたいな記事を書いているブログは見当たらなかったですが、77期現在まったく問題ないです。周りに合わせようとばかりしているとおそらく修習終盤までスーツを着る羽目になります。週5でフルコマ分の授業があり、大学とかローの時よりもはるかに座学の時間が長いので、スーツだと疲れると思います。動きやすい格好で行きましょう。

 

 

     

 

 

   

  ↑

  修習生にはぜひこんな感じの服を着て行ってもらいたい。


 授業に関しては、大教室で4~5人1列ぐらいの長椅子で受けることになります。大規模ローの教室ぐらいでしょうか。狭いといえば狭いですが、まあこんなもんでしょうという感じですね。コンセントは1人1個ありました。Wi-Fiに関してはあるにはありますが脆弱です。クラスの半分ぐらいの人が接続できるかどうかといったレベルです。必要な時以外は基本使うなというスタンスですが、そんなルールを守る人も半々といった感じで、ネットサーフィンしまくっている人もいるとかいないとか。

 

 導入のカリキュラムですが、通常講義、事前課題の解説、即日起案、起案の解説です。そういう方針なのでしょうが、講義ではやたらとグループワークの機会が設けられます。グループによってはただ雑談してるに等しいほど不毛な議論となることもありますが、時折優秀な子がいて、その子の事実の着眼点が勉強になるなと思わせられることもありました。一長一短ですね。

 

 さて、クラス内環境ですが、どうにもこれが学校的な雰囲気で疲れるという声をよく聞きます。どういった点がそう言えるかを言語化するのは難しいですが、確かにそんな雰囲気は感じました(とはいえクラス間で差はありそうですが)。その現れが初日の昼休み中に強制開催される自己紹介タイムです。まず第一に自由に昼ご飯を食べたいのに縛られるのが嫌ですね。しかも、大人数の自己紹介なので一人一人の内容などあっさり忘れます。10人目ぐらいのときにはもう寝ちゃいました(笑)。

 

 そんな感じで人間関係はややウェットめな雰囲気が出ていますので、それに疲れる人も一定数いるでしょう。クラス全員仲良くしようぜ的な雰囲気はひしひしと感じました。そんな雰囲気に病む人というのは必ず出てきます。どういう人が危険かというと、あんまりワイワイしたくないが、変にクラスで浮きたくないという感じの人かと思います。体育会系の人や唯我独尊系の人は大丈夫だと思います。 

 

 例を挙げましょう。筆者のクラスでは、初日ぐらいにまとめたがりな人が飲み会の提案をしてきました。その参加者はクラスの8割を超えていたと思います。今挙げたような人はクラスで浮かないよう参加しなきゃと思ってしまうわけです。個人的には参加者が60人弱いましたが、その半分ぐらいはとりあえず行っとかなきゃという感じだったと推察します。つまり同調圧力ですね。

 

 しかし、無理して行くことはないと思います。その理由は2つです。まず第1にこういった類の飲み会は参加者がだんだん減っていきます。最終的には30人を下回っていきます。みんな付き合いとして参加していたわけですね。どうせ参加者が減ってくるのでだんだんいなくても目立たなくなるわけで、じゃあ最初から参加しなくても特段問題はないのです。

 また、第2に飲み会の参加は結構お財布に響きます。1回あたり大体4000円ぐらいかかりますが、飲み会は全部行くと週3ぐらいのペースになります。そうすると、1週間で12000円も飛んでいくことになりますね。そのお金があれば友達と夢の国に行くこともできますし、法律関係の本も3冊ぐらい買えちゃいます。飲み会行き過ぎて金欠になっている人も結構いるのでほどほどにされるのがよろしいかと。

 

 教官主催の飲み会もあり、各クラス大食堂を借りてビールやら飲むという企画があります。教官に目をつけられたりしたらどうしようとのことでこれも参加率は高いイベントですが、正直飲み食いで出てくるものの質はお察しという話をよく聞きます。筆者は出なかったので評価できないところですが、こちらも出なかったことで何か不利益があるということはなかったです。

 

 また、別にこれは悪いこととまでは言えないのですが、飲み会に行くと風邪を引くリスクが高まります。寒い、乾燥するといった風邪引きフィーバーみたいな下地のもと大規模飲み会をやると、一気に風邪が蔓延します。その上、講義を受ける教室は非常に密ですから、更に拡大します。76期のコロナクラスターが報道で取り上げられたのは記憶に新しいですが、77期でも似た感じの事はありました。現に大規模の飲み会には一切行っていない私もしっかり風邪をもらいました。いずみ菌という単語がありますが、風邪を引きやすい環境がしっかり整った状態で大規模な飲み会が頻繁に行われるといった要因が重なって生じるものではないかと考えています(※勿論諸説あります)。ひとまず和光に行く修習生は風邪引くこと(いずみ菌にやられること)は覚悟しておきましょう。

 

 少し話が逸れましたね。人間関係についてお悩みの方へのアドバイスとしては、誰でもかんでも仲良くしなきゃとか思わないことです。教官が「修習で出会う仲間、とりわけクラスの仲間は一生の宝物だ」とか言ってくることををはじめ、仲間づくりに消極的だとマズいといった空気を修習全体が醸し出しています、がしかし、それが絶対な正解ではないです。「すべて何でも1人で解決してやるぜ!」みたいに突っ走ることもないですが、数人と仲良くしておけばそれだけで十分修習ライフは楽しめます。そもそも、もうそれなりに良い大人なんですから表面上の付き合いとして割り切って円滑なコミュニケーションをとるというのが望ましいでしょう。そもそもクラス全員みな友達みたいなノリは痛々しい修デ(※修習デビューの略)に見えて仕方ありません。導入で病みモチベが減ってその後の実務修習でも上向かないみたないことには是非ともなってほしくないものです。

 

 良い所は評価するというスタンスなので良い点も挙げておきましょう。さっきの話と矛盾するかもしれませんが、教官の存在は良いポイントだと思います。人によっては少し暑苦しいところもあるかもしれませんがみな修習生思いです。割と本音でぶっちゃけてもしっかり受け止めてくれますし、学習や進路等々悩みがあれば積極的に相談にいきましょう。リクルートという面もあるのでしょうが、人格的にも優れた人が基本は選ばれているはずなので良い人が多いです。また授業もわかりやすいので、聞いていて面白い講義が多かったです。

 逆に言うとそれ以外は見あたりません。仕方ないですね。あ、食堂のメニューですが入った業者が変わったらしく食えたもんじゃないみたいなことにはなっていないらしいですよ。

 

 以上、役に立っているのかいないのかわからない導入修習の流れと感想でした。

 

 

2 おまけ~修習中にあったおもしろエピソード(伝聞含む)~

・導入修習の初日に大きめの地震が起こる

 →実際に体験しました。結構揺れました。そんな感じの開幕だったのであまりにも不穏な船出でしたとさ。ちなみに本当に災害級の地震が来たらどうなんでしょうね。誰も避難経路やら見てないでしょうし割とヤバいんじゃないでしょうか。

 

・いずみ寮に救急車見参!

 →筆者は実際に救急車が止まっている現場を見ました。冗談交じりにアル中で誰か倒れたのかなー見たいなこと言ってたら本当にそうだったようです(笑)。大学1年生じゃないんだからさ…

 

・クラス旅行で騒ぎすぎてホテル出禁に!

→完全に伝聞ですが、複数のリソースが流れてきます。直接目撃していないのでアレですが、あってもおかしくないでしょう。

 

 他にもいくつか事件はあるのですが、誰にも漏らさないことを条件に聞いた話もありますので、そこはやめておきます。友達との信頼関係は大事ですね(どの口が言っているのか)。

 

 

 

 結構長くなりましたね。まだ実務修習というメインイベントを残していますが、一気に流しても情報洪水が起きちゃうでしょうし、ひとまず前半終了ということで。

 

 後半はだらだらと長文を流し続けちゃいましたが、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

 ではまた。

論文の森の上を舞う

0 はじめに

 

論文答案を書く時、どう書いて良いかわからないって人もいますよね。自分でもう確立してるよっていう人もいるでしょう。ただ、そうでない人も多いことでしょう。筆者自身も書き方が確立したのはちょうど予備受験後のTKC模試ぐらいの時です。逆に、今年の受験生に関しても、このぐらいの時までにある程度の調整ができていれば良いのではないでしょうか。話は戻りますが、それまでは結構思考錯誤していました。

そんな時に参考になる材料として挙げられるのは予備校答案や再現答案というものでしょう。今回は初学者がまず手をつけるであろう前者の方について分析してみようと思います。

 

1 伊藤塾

実績も歴史もある老舗。安定を狙うならここって感じですよね。

入手経路としては、有料講座のほか、市販の本でも伊藤塾メソッドの入った答案例は手にできます(予備試験対策の赤本なんて有名ですよね)。

伊藤塾の答案例は本当にスキのない答案が多いです。試験でこれを書けたら相当上位でしょう。

しかし、それが故に生じてしまう問題があるのです。伊藤塾の答案は、どんな問題であっても4ページ(司法試験の場合は8ページ)フルで埋まっているのです。これは勿論見ていて有意義な部分(主に知識理解という点で)もある一方、お手本にしずら五という難点があります。

 

ここで、一つ心理的なものも含めて分析をしましょう。伊藤塾の答案は今言ったようにたっぷりとした分量で書いているだけあって、規範定立までの段階も理由付けを含めとても厚く論じられています。

そして、ここの部分はある程度暗記で何とかなるので受験生としては規範の部分を綺麗に書きたくなってしまうのです。

そこに落とし穴があります。規範をがっちり覚えても、その土台に乗せられる当てはめをしなければ点などつかないのです。これは伊藤塾だけではないですが、なぜか規範と当てはめに別々の配点が振ってあるのです。しかし、おそらく本番はそんな点数の付け方をしていません。規範と当てはめは連動して採点されているでしょうし、仮にそうでなくとも当てはめに振られている点数の方がはるかに高いです。

なので、とにかく自分なり一生懸命に問題分の事実と向き合った答案、言い換えれば泥臭い答案が評価されるのです。こういった答案は見た目はあまり綺麗ではないかもしれませんが、論文合格に不安がある人ほど意識してもらいたい点です。

当てはめが充実した答案が少ないというのは司法試験の採点実感とかでも言われているのですが、その背景には出来の良すぎる予備校答案と受験生心理があるというわけです。

 

また、司法試験に関しては採点実感まで反映した答案を出しているため、絶対に受験生が現場で書けないレベルにまでなってしまっています。おまけに書くだけでも2時間を超えてしまいそうな分量です。正直真似できる余地がないのでこれはかえって有害レベルとまで言えそうです。間違ってもこの答案を写経して勉強しようとなどとは思わないようにしましょう。

 

2 辰巳

これまた老舗の予備校です。

この答案例に関しては、市販で手に入れられるものは少ないです。ぶんせき本といった司法試験の過去問に答案例を付けてるという感じではあります。えんしゅう本などはもはや答案とは言えない構成しか載ってません。コロナ前は試験会場前で答練の過去問やら配っていたという話も聞きます。ただ、伊藤塾に比べては流通量は少なく、あまり馴染みのないという人もいるかもしれません。

 

ここの答案例の特徴は何といっても、分量の多さが異常なことです。先ほど伊藤塾の答案例は4ページギリギリと言いましたが、それでも一応収まってはいます。ただし、ここの答案はそれを確実に超えてます。一応4行という体裁はとっていますが、ひどい時はフォントをとても小さくして1行に60字近く入っていることもあります。こんなの物理的に真似できません。

他方で、ぶんせき本などでは1行のスペースを小さくする代わりに10ページぐらい書いてあるときがあります。これも厳密には文字数をカウントしていませんが、多分オーバーしているでしょう。

まず時間内に与えられた紙幅で勝負するのが前提です。それを守っていないというのはどうにもいただけないように思えます。

 

辰巳には実力派の教師も多いと聞きますので、確かにその答案例を講座内ではうまく生かしているのかもしれません。特に、今挙げた特徴は全先生のクラスにはあてはまらないのかもしれません。ただし、独学勢が答案例を生の素材として扱うのはかなり難しいのではないでしょうか。

 

ちなみに余談ですが、新庄健二先生のLIVE解説本はおススメです。特に独学勢にとっては、実務家の生の講義を本で落とし込んであるという教材は価値のあるものでしょう。

 

3 アガルート

近年台頭してきている予備校ですね。重問という講座でえらく支持を得ているという感じがします。

ただ、市販では解答例はあまり出回っていません。ただネットでは重問のサンプルは無料公開されていますので、一度見てみてはいかがでしょうか。

重問は何でもかんでも4ページまで書こうという訳ではなく、その問題に必要不可欠な分量での論述がされており、初心者でも真似のしやすい論述になっています。

一部そういった見解をとるのかと思う部分や、ここの論述は少し不足しているなと思う部分はあります。それでも、全く理由のない見解をとっているわけではなく、それを採用したから不合格になるという訳ではないでしょう。先物べたとおり、規範ばかりかっちりするよりも、当てはめを充実させたり、論文の型を身に付ける方がはるかに大事です。

ただし、重問自体予備試験特化で教材が組まれているわけではないです。別に予備試験用答練はありますが、これは問題が微妙です。本番の試験で求められている趣旨とズレた問題が結構あるように思えます。また、答案例も重問に比べると受験生に優しいという感じはしません。もしかしたら工藤先生があまり関わられていないのかもしれません。

独学勢には論証集ぐらいしか手に入らず、講座をとらないと基本的には答案例が手に入らないというのがネックではあります。あとはお財布との相談と言う事になりそうですね。

 

4 Wセミナー

もはや過去の予備校感があります。筆者もよく知りません。

ただここはスタンダード100という本を出しているので紹介しておきます。

 

この本は受験生が現実的に書けるというコンセプトのもと出版されている珍しい本です。

先ほど泥臭い答案というものを1で紹介しましたが、そんな答案も載っています。

逆に、難問を良い感じにごまかしていたりもするので、シンプルで受験生にとっても思考過程を追体験しやすいでしょう。

問題によっては、明らかにツッコミどころがある部分もあります。ただ、本番で書けたら基本的にA、悪くても合格ラインであるC(予備のランクの話です。)がつくものは多いと思います。つまり、全教科この水準にそろえれば受かります。

ただ、内容的に不十分である部分もやはりありますので、伊藤塾の答案と2つ見比べるのがオススメです。インプット用に使える後者と、実践的なアウトプットように使える前者の相乗効果はあると思います。

 

ただ、100問以上あるため、どうしてもおかしい答案例が混ざっているのも事実です。場合によっては、ちゃっかり5ページ6ページ書いてしまっているものもあります。こういのはあまり参考にならないので、そこは飛ばししてというのが賢明です。

 

長所と短所のどちらもかなりあるという変わった本ですが、上手くいかせるとかなり役に立ちます。これを土台に自分なりの合格答案像を掴めると最高です。そしてそれができたら上位合格もまったく夢ではありません。

 

5 LEC

ここも伝統ある資格指導の学校ではあります。ただし、他の予備校より司法試験に特化している感はなく、どうしても見劣りしてしまう所が多いです。

 

その影響が出てしまっているのか、近年の試験で求められている答案とは異なった答案例を出してくることが多いです。いわゆる論点主義的な悪しき予備校答案というものですね。新司黎明期ぐらいまではここの予備校も需要があったのかもしれませんが、今はどうでしょうね。どうにもトレンドに乗り切れていない感があります。

 

予備論文等が終わると解答速報を爆速で出してきますが、そのクオリティが残念なことが多く、5chで叩かれのが風物詩となっています。過去問の解答等をネットにタダで挙げている慈悲的な精神は見上げたものだなとは思いますが。

 

市販されている本だと論文の森がありますね。今回はそれを文字ってブログのタイトルもつけています(元ネタが分かった人はニヤっとしてみてください)。

こちらも科目によりバラつきはありますが、やはり旧試的な感はぬぐえません。場合によっては当てはめがとてもひどいです。未だに旧試の森にでも彷徨っているのでしょうか。

 

これだけ書いちゃうとオワコン的な感じにも思えますが、あくまでも個人の意見ですので悪しからず。論文ではないですが、択一六法なんてありがたいですよね。受験生時代愛用していました。

 

6 BEXA

あんまり実態は知らないです。色んな先生の講座が集まった集合体みたいな感じなんですかね。

今回取り上げたのは、面白そうな講座があったからです。

それは4S講座というもので、他の予備校講座とは一風変わったものとなっています。

コンセプトはどんな問題がきても何とか合格ラインに乗せられるようにするというものです。

言い換えれば’(未知の問題もある程度準備できる論点も)すべて現場思考で対処するということですね。事前に用意してきた答案を披露するという姿勢は戸は一線を画します。事前と当てはめ勝負の答案になってくることにもなります。

これをいわゆる4S理論というらしいのですが、個人的には興味深いと感じました。使いこなせるとかなりの武器になります。

 

ただし、難点も当然あります。講座紹介では法律実学者向けとありますが、おそらくこの理論をよく理解するには合格間近の受験生レベルじゃないと無理な気がします。

ある程度十分な法律知識と、4S理論の結合というものがあれば良いのですが、おそらくそんな人はもう合格できてしまうのです。

 

初学者がインプットなしでいきなりアウトプットから始めるというのはやはり無理があるでしょう。

 

また、友人にこの講座の教材の一部を見せてもらいましたが、憲法はひどかったです。当てはめ勝負といいながら、規範定立までの流れが雑すぎます。しかも何でもかんでも公共の福祉を挙げてしまったりしているのも良くないです。

その他、現場勝負で押し切ってしまうからか、判例の見解をあまり意識していない論述も見受けられます。網羅性が足りないのも中々に痛いです。これでは4S理論を身に付けてしまうまでに講座が終わってしまうでしょう(特に全く書き方の知らない受験生はそうなりそうです)。

 

面白いと思う部分はある反面、諸刃の剣な所が多く、初心者向けといううたい文句とは裏腹に、上級者向けになっている気がします。

 

7 まとめ

さて、ここまで長々と紹介してきましたが、結局のところきちんとした活かし方ができればどれでも良いのです。

とにかくそのままではどの予備校のも完璧には使えないということが大事で、それを土台にして自分なりの答案の書き方というものを身に付けねばなりません。

全体的で整った形の予備校答案を目指してしまうかもしれません。しかし、より現実的でしっかりと点数の稼げる答案でないと意味がないです。

難問であればあるほど拾うべき問題文の事実から規範を逆算するというテクニックも大事になってきます。

また時間に余裕があれば実際に答案の型みたいなものも紹介できればいいですね。ひとまず今回はここまでにしまう。何かしらご参考になれば幸いです。

ロー指定の教科書をぶった切る

今回は京大ローの基幹科目で使う教科書についてあれこれ語っていきたいと思います。京大に限らず、他ローでも同じ教材が使われていることもあるため、その部分は参考になるかもです。

 

Qそもそも指定された教科書って役に立つの?

これは後で各教科ごとに見ますが、基本的に独学で役に立つものではありません。これからロー生という人の中には入学前から張り切って予習しておこうと考える人もいるようです。その初々しい気持ちは微笑ましいものですが、中を開いてみてください。あまりの使えなさにそっと閉じてしまうでしょう。ローの教科書で司法試験合格に導かれたという人はかなり少ないはずです。

 

Qじゃあ買わなくても良くない?

残念ですが、手元には持っておく必要があります。授業自体はそれをベースに進めるため、たとえ授業が聞く価値のない内容でもソクラテスで指名された場合に困ってしまいます。毎回毎回図書館に行って、あるいは友達に借りて写真でも撮るという戦法もあり得る所ですが、何科目もあるうえ、それを14週くり返すのはなかなか大変なのではないかと思います。

 

Q定価で買いたくないんだけど

その気持ちはよくわかります。なので、今回は耳寄り情報を出しちゃいます。新入生の人は見て損はないと思います。

まずは先輩からもらうという方法があります。しかし、他大からの入学者や3年次卒業者は簡単に見つからないこともあります。また、そもそも先輩がいても教材をくれといえるほど親しい関係にある人は多くはないでしょう。そこで、他の方法を考える必要があるわけです(ただし、先輩ノートは必ず入手しましょう。顔の広そうな人と友達になっておくのが吉です)。

毎年、ロー生の中には使った教科書を売る方も多いです。そう、あの某フリマアプリです。大体新品の6割程度の値段で買えることが多いです(書き込みありならもっと安いことも)。そして、ここが重要なのですが、買うタイミングを逃さないでください。通常新学期が始まる時期になると、一気にSOLDになり売れ残っていないことが多いです。また、この時期は普段より値段が高めになることがあります。逆に、今の時期(ブログ執筆時は2月)のように、一つ前の期末試験後などは閑散期です。多くのロー生が整理しようとする一方、まだ情報が入っていない新入生などは買っていません。つまり、多くの売れ残りがあり、かつ値段も安めです。前期なら3月になる前、後期なら9月になる前には仕入れておきましょぅ。安くで買いたいなら絶対に早くから動きましょう。なくなるときは一瞬でなくなってしまうことは覚えておいておきましょう。ここで筆者の体験談をお話ししましょう。以前、先ほどで言う所の閑散期に、ある教材を2000円で買いました。少し書き込みがあるという感じのものです。そして半年間使い、さらに中古感マシマシな感じになりました。状態としては悪くなってますよね。しかし、その1年ちょっと後の学期開始直前期に売りに出しました。なんとそんな状態なのに2400円で売れました。手数料・送料引いてちょうどトントンですよね。つまり実質タダで使えたわけです。使った後は繁忙期に売る。これもまた一つの手です。ちなみにローの授業が終わったら売ってしまって構いません。持ってても役立ちませんから(授業中に乗ったノートでもとっておけばそれで十分です)。

 

Q各教科ごとの教科書について教えて

1 行政法

使う教材:『ケースブック行政法』(第7版)定価3600円

ただ判例が載っているだけです。割と長文載せていることもありますが、特に解説とかはありません。百選で事足りるので正直授業以外で使うことはないでしょう。

 

この教材どこのローでもよく使っているらしいんですけど、昨年改訂されたばっかりなんですよね。なので今はあんまり中古で出回ってません。2022年の受講生がこれから売り出してくれると良いですよね。

もし出回らなかった場合、じゃあ第6版でも良いんじゃないかと言うお話になりますよね。筆者自身7版持っていないので確実ではないですけど、大して中身変わってないと思うんですよ。ただ、若干のページのずれがあると思います。京大の先生は意地悪なのかはさておき、ケースブックのページ数しか引用しやがらないことが多いです。こういった場合、レジュメから大体どの判例か特定できるとこは多いと思いますが、確実にできるとまでは言い切れません。わからない場合にだけ最新版を図書館で見に行くという方法をとれば良いんじゃないですかね。6版ならお安く手に入るので結構アリな手段だと思います。

 

2憲法

筆者の代は教科書指定あったんですけど、最新のシラバス見たらなくなってました。

かつて6000円以上する教科書を指定しておきながらほとんど使わなかったという出来事があったのです。これはひどいですよね。受講生の誰かがアンケートで文句を書いたのかもしれません。なお、この授業と司法試験の関連性は薄めです。一応クラスによっては司法試験の過去問は扱うんですけどね。それにしてもあんまり役には立たないかなと言う感じです(そもそも司法試験の憲法が勉強量と出来が比例しにくいというせいなのかもしれないが)。

 

3 刑法

使う教材:『ケースブック刑法』(第3版)定価 3900円

こいつですよ。こいつ。前回の京大ロー大全でも書きましたが、悪名高き教材です。判例を並べるまでは良しとしましょう。そこに関連してつけられている問いが意味不明だったり、そんなこと知ってどうするのかというものが多いです。授業では扱わないものの、両罰規定についてで1章割いてますからね。意味がわかりませんよね。書き込みを嫌わないのであれば、ワンコインでも買えてしまいます。それで十分でしょう、こんなもの。

 

4 刑事訴訟法

使う教材:『ケースブック刑事訴訟法』(第5版)定価6000円

構成は刑法と同じなのですが、意外とこの教材はまともです。刑訴の授業自体はロー内でも評価が良く、授業での解説を合わせると良い感じの授業ノートができると思います。

ただ値段がお高いです。ちょっと新品で買うには抵抗ありますよね。今は結構中古でも出回ってました。ただ、授業直前期には多分売り切れます。みんな新品では買いたくないのでしょう。3000円以下なら即買いしても良いのではないでしょうか。

 

5民法

この授業は指定教科書はありません。

ただ、配ってくれる教材はなかなかえげつないものです。内容としては司法試験を優に超えています。特に、民法総合3はオーバーキルすぎるでしょう。できなくても落ち込まないようにしましょうね・

 

6商法(会社法

使う教材:『会社法事例演習教材(第4版)』定価3300円

こちらも新版が出たばかりで、中古はまだ少ないです。ですが、こちらは最新版を買いましょう。直近の会社法改正が反映されているからです。

この本に関しては、多くの学生が絶賛しています。会社法を勉強するうえで必要な知識を網羅しているからでしょう。

ただ、後半の紛争予防編は少しオーバーキルですね。ただこここからも試験に出そうな部分はあるんですよね。会社法ではあまり点数を稼がなくてもいいやという人以外はやっておいた方が良いです。

他方で、あまり過度な期待を抱きすぎるのも考えものです。やはり独学では勧められないのが痛いです。

また、これさえやっておけば司法試験は大丈夫という考えも危険です。最近はむしろ予備試験の方が役立っている節もなくはないです。

司法試験の方は、下級審判例(もちろんその存在知っている必要はない)を題材に受験者に思考させるといった傾向にシフトしていく可能性があります。現に令和4年の会社法がそうで、実際この本が役立ったとはあまり言いにくいような気もします。何というか、会社法の制度仕組みを柔軟に解きほぐす作業が求められているような気がするんですよ。

なので、「あの本に載ってない問題が出た。どうしよう。」とならないようにしましょう。とはいえ、覚えておくべき知識は沢山載っていることには変わりないので、しっかり授業を聞いてノートはとっておくのが吉です。

なお、余談ですが、昨年の商法総合(1)はなかなかエグイ問題が出たとの声も聞きました。ただ、筆者の代は割とストレートな問題が来たので毎年の傾向とまでは言えないのではないでしょうか。

 

7 民訴法

使う教材:ロースクール民事訴訟法』(第5版)定価 5300円
     『ケースブック民事訴訟法』(第4版)定価3900円

2つも指定あるなんて贅沢ですね。でもどっちもそれなりに使うんです。なので買わないといけません。定価以上に安売りしていることも多いので、逐一チェックして売られていたらサクッと買っちゃいましょう。

重要な判例が載っていて、それに関連する判例が載っていて、あとは設問がついているという感じです。問題が投げかけられるだけの悲しき一方通行なのは言うまでもありません。

ただ、判例の射程を養うにはそれなりに役立つところはあると思います。そしてそういう姿勢が司法試験に役立つこともあるでしょう。実際良問もそれなりにあります。授業はきつかったが、役に立ったという声も良く聞きます。

他方で意味の分からない設問も交じっており、先生がその設問の作成者をディスることもあります。そういった問題を予習するとなると鬱ですね。担当する先生によってそれを扱うかどうか変わるので少し運も絡んできます。この本と授業に関しては、それなりに頑張るという姿勢で良いのではないでしょうか。

 

8実務系科目

一応司法試験を目指すロー生のための記事ですので、今回は省略します。

この辺の本は主に、予備試験や修習で役立つ感じです。

とはいえ、予備抜けしようという人は、大島本で十分です。刑事に関しては、プロシーディングの方は少し読んでおいても良いかもしれません。

 

 

今回も4000字近くと長くなっちゃいました。

お付き合いありがとうございました。

 

京大ロー大全

0 はじめに

昨今話題になっているロースクール

そこは牢獄なのか?戦場なのか?

入る前から不安に思う人も多いでしょう。

今回はが京大ローの現状を赤裸々に暴露しようと思います。

 

 

1 Q ローの中ってあんなにギスギスしてるの

結論から言うと見たことありません。

喧嘩やトラブルすら聞いたことはないです。

某ドラマのようにいきなり先生に喧嘩売る生意気な女もいません。

そもそも成績掲示などされないので誰がどれだけ優秀かもよくわかりません。

ソクラテスの受け答え見てたら分かると言う人もいますが、受け答えと試験の点数が比例してるわけでもないのです。

かといって仲良しクラブというような感じでもないです。良くも悪くもドライな人が多めな印象。藍井先生もローはじゃれ合う所じゃない言ってましたけどその通りですね。とはいえ、普通に接していたら関係が崩れるということはないでしょう。自主ゼミ自体は何件かやっているのは見ますが、そこまで活発ではない模様。放っておいても受かる力があるのでやる意味もないのでしょう。

もっと言えば、仲良し組同士で傷のなめ合いみたいなことをやるゼミなら、完全に時間の無駄です。雑談目的なら論外。

 

2 Q ローって予備落ち勢が仕方なく行く所なの?

司法試験合格率トップクラスを誇る京大ローですが、残念ながらその傾向はあります。

既習1年目で受かった人の8割ぐらいが辞めていることがその証拠でしょう。

予備なんて興味がない、学問を楽しみたいんだという層がいるのでは?とお思いかもですが、そういう人は予備受かってから入ったり、予備抜けしない層というごく少数だけです。やはり予備を受かり切れていない人が多いのが実情です。

これに対抗しようと在学受験制度が用意されたわけですが、今年も聞くところによるとまあまあな割合予備受かって辞める人がいるようです。

 

3 Q 授業って大変なの?

これは個人の体感ですが、答えはNO!

よく言われるロー生の悩みの種としては、予習とソクラテスが挙げられます。

しかし、理不尽なソクラテスが飛ぶことはまあまあ少ないです(例外科目・先生はあります。後で少し触れます。)。普通にそれなりに勉強していたら答えられます。また、うまく先生から誘導を出させる技術を身に付けしまえば怖くもないです。もっと極論を言います。答えられなくても気にしなくて良いです。

周りにの目が気になる?いいえ、気にしすぎです。実際答えられていない人を見ても受講生は何とも思いません(受講生がイラっとするのは授業終了直前に意味の分からない質問をする奴ぐらいでしょう)。

また、答えられなくても一生懸命考えている姿勢さえ出せばキレられることはないでしょう(筆者が2年間かけて体験済み)。

結局は「答えられなかったらどうしよう」なんて考えなくて良いんです。それだけの話です。

 

また、京大ローでは入学時に次のように言われます。

「どの設問も自分がソクラテスされたらどう答えるか準備できるような予習をしなさい」

こんなバカな話はないでしょう。教授陣が求める水準まで持っていこうとすると、基本書のみならず、法雑誌まで読まされます。こんなのまともにやっていては日が暮れます。丸々1週間予習に費やして間に合うかどうかでしょう。

これが辞めたくなる理由の一つかもしれません。しかし、こんなことする必要はないです。先ほど述べたように、ソクラテスなんて答えられなくて上等なのです。また、どうしてもそれが嫌でも、自分が当たる所だけ予習すれば良いのです。これは入ればわかりますが、現状対面の授業はどうやってもランダムでは指名できないのです(マイクの本数の関係で)。つまり、ほとんどの授業で自分がどの辺で当たるかがわかります。予習範囲を限定するだけで一気に負担が軽くなります。

じゃあ後の設問は理解できないじゃない?いいえ。授業中だけはローの授業に集中しまくってください。それだけでOKです。先生の解説さえ聞けば良いのです。

ちなみに筆者の実例を紹介しましょう。真面目に受けた1年目の前期とそれ以外とで私見の出来に有意な差は見られませんでした。結局は予習なんかより授業自体と復習の方がよっぽど大事なのです。

予習をしたければしても良いですが、あくまでも無理のない範囲で。

 

もっとポジティブな材料を挙げましょう。筆者のような手抜きプレイをしている人は少なく、真面目にやってる人が多い印象です。それでも筆者の周りでガチで病んでいる人はいません。「しんどい、しんどい」と言ってますが、これはテスト勉強してない詐欺と一緒です。実際はしんどいというウワサが独り歩きしているだけです。

 

4 Q京大ローってやばい先生とかいるの?

何をもってやばいと言うかは微妙ですが、この先生気を付けた方が良いという先生はいます。以下は、これから京大ローに入る人向けですが、他の人も読み物としては面白いかもしれません。なお、京大ローは他ローよりやばい先生が多いとかそんなことはないです。

(1) NKN先生(行政法)

今までこの人の授業を受けなかった内部生、他大生はビックリするだろう。そのぶっ飛んだ講義に。今まで習ってきた概念をガンガン無視して講義をする。とにかくやばい。例を挙げよう。行政救済法にて、「処分性」という言葉を使うだけで怒られる。原告適格で例の規範を挙げることも否定される。通説なんておかまいなし。それが最新の行政法研究なのかもしれないが、とにかく意味が分からない。一生懸命この人の考えを理解したとしても、残念ながら相対試験の司法試験では使いこなせずとんでもなく低い点がつくこと間違いなし。

この人が担当になった場合、行政法とは違う何かだと割り切ろう。

小早川先生や塩野先生の本を読めと言ってくるが、正直今の司法試験本番ではあまり意味がないことも伝えておこう。

 

(2) TKYM先生(刑法)

新入生は、1年の内3分の2の確率でこの女と当たる。この人は我が強すぎる。とにかく判例を否定しまくり自分の考えばかりを押し付ける。また、教え方も巧いとは言えない。試験では特定の見解を強要してくるわけではないのが救い。学生に強圧的な態度で接してくることもない。

ちなみにローではあまりそういうことはないが、学部の講義では、18禁ワードをかなり連発する。性犯罪の所でやたら熱のこもった授業をするのは何なのであろうか。

もっといえば、京大ローの刑法の授業がやばいのである。理論面ばかり扱う、設問も不明瞭。ロー内でも悪名高き教材が使われる(あんなのにお金払いたくない)。関東ローの授業が羨ましい。この授業に関しては、授業と試験の関連性が非常に低いので副業推奨。

3人の中では、YSD先生がまともといったところか(悪しき教材をそのまま使わないという点でも)。

 

(3) YMMT先生(民訴)

この人は天才なのだろう。自頭の良さ・経験ともに十分だ。しかし、未だにオンライン授業、ゆえにランダム。いつ当たるかがわからないのである。加えて、この人のソクラテスは学内一苛烈である。この人に詰められずに乗り切ることは不可能であり、この人の授業のせいで精神的に体力が削られると言った学生もいるはず。

ちなみに、この人は本年度でローを離れるようである。

 

(4)MHMの先生(M&A)

京大ローでも企業法務を目指す学生は多い。しかし、この授業は危険。取ってはいけない。GPAを守りたければ今すぐ回れ右である。何がやばいかというと、成績評価がエグい。今までに取ったことのない点数を受け取ったという学生続出である。筆者自身は取らなかったから伝聞にはなるが、講義内容自体はまともらしい。急にテストで突き放してくるということになる。

某M所は何がしたいのだろうか。そんなに京大ロー生からのヘイトを貯めてどうするのだ。

 

(5)まとめ

というようにやばい先生と言っても、人格が破綻しているとかそういう人はいない。あのドラマでもそういった先生はいないので、そこは当たっていると言える。

 

5 Q何振もする人っているの?

見たことないです。当然、ロー棟の近くで泣き崩れている学生もいません。データでもわかるのでしょうが、落ちる人は滅多にいません。何浪もしているという人も聞いたことはありません。ただ、未修だと一部留年している人はいます。筆者の体感ですが、未修者の下位2割ぐらいは留年しているのではないでしょうか。

 

6 Q美人な先生、イケメンな先生はいるの?

前者は、いません(断言)。後者は、2~3人ぐらい思いつきます。

 

7 Q手書きで先生が採点してくれるの?

残念ながら答案は返ってきません。わかるのは点数だけです。採点実感も先生によってはないに等しいものです。じゃあ個別に見てもらえるのか。これも基本NGです。試験委員が多く、大人の事情はあるのでしょう。ちなみに試験委員なのに守秘義務違反スレスレの発言をする先生がいます。ただ、これ以上書くと流石に粛清されそうなのでここまでということで。某柳事件なんかドラマでやってほしいですよね。勿論色気で先生を誘う学生なんて京大にはいません。

 

8 Q先生が司法試験対策ゼミ組んでくれるの?

ないです。悲しいことに。そもそも先生は個々の学生の出来など知らないのです。あんなゼミはどこのローにもないでしょう。

 

9 Q就活には困らない?

これは京大ローの強みでしょう。予備に受かっているあるいはGPAがそれなりに(3.2~3.3以上ぐらい)あれば東京大手、関西の事務所で書類落ちはまずないです。サマクラウィンターも高確率で通ります。

ただし、東京の名門系となれば話は別。わざわざ関西からとらなくても事足りるのか、交通費等を払いたくないのかは知りませんが、そこそこ難易度はあがります。そもそも、こういった事務所は若手アソの学歴が大抵東大か慶応です。つまりそういうことでしょう。

 

10Q未修・既習格差はあるの?

これはあのドラマでは出てくることがない視点でしょう。結論から言うと、ないです。先生も学生も差別とかはしません。ただし、未修者の人はコンプレックスを抱き過度に既修者との差を感じている人が多いように思います。既修者も未修者も大して知識量は変わらないと言うのに。京大ローの未修合格率が芳しくないのはこういったコンプレックスが影響しているような気がします。既修者に追いつかなきゃと基本書を延々読んでしまう。そういった失敗をドラマにも入れたら面白そうではありますけどね。

 

 

11Q京大ローの不満点を教えて

・ロー棟で騒ぐバカがいる(しかし、今年はあまり見かけない。去年はやたら見かけた   ので、代によって違うのだろうか。ちなみにそのバカとおぼしき人物は、司法試験本番も会場内で大声で答え合わせをしていた。)。

・ロー棟がボロい(大学院設置したからといって新しい校舎をあてがわれたわけでもない。工学部かどっかのおさがり。トイレは汚い部類に入るだろう。)

・自習室のマナーが悪い(区画による。外れだとあら大変。なお、大学全体の図書館はもっと民度が悪かったり)

・弁護士が担当する実務科目がつまらない(裁判官が担当するもの、刑事関係のものは面白い。もう少し闇に迫ると、つまらないと感じる授業の先生が所属する事務所の評価・口コミは☆1を連発していたりする。)

・教材窃盗がある(学生の本が盗られることもあるそうです。ただそれよりも図書館やロー棟の本がまあまあパクられている気がします。さっさと捕まればいいのに。)

 

とまあこんな感じですが、京大ローの特有の不満点は建物の古さぐらいです。あとの点は他ローでも十分あり得ますからね。

 

12予備校本を持ち歩いても怒られないの?

怒られません。確かに先生の中には予備校アンチはいます。けど怒りません。時々予備校本アンチ学生がいますが、そっちの方が目に付きます。科目によりますが、論証ペタペタでも十分良い点数が来ます。なのであのドラマに予備校本があるのもリアルで良いと思います。

 

13結論

どうです?こう聞くと悪いところではないんじゃないですか。

気を張りすぎずのんびりと構えて生活すればそれなりに心地いいですよ。

逆に、ドラマになるような珍事件はほとんどなくて、だからあの作品は舞台を下位ローにしたんでしょうね。

一度就活で下位ロー出身の先生とお話したことがあるのですが、その方はローは魔境すぎると仰っていました。変人奇人なクレイジーじゃなきゃ辞めたくなるそうです。何があるんでしょうねホント。

以上です。暇人の駄文に付き合ってくださった方ありがとうございます。